早朝の博多の追い山で祝い目出多を聞いてみる
博多の夏祭りと言えば、博多祇園山笠です、700年もの歴史がある大祭ですが、町内の氏子によって始められた付祭りから山笠と言われる山車を出すようになり、現在に至っています。
博多の博多祇園山笠は、春の博多どんたく、秋の博多おくんちと共に、博多三大祭りとも言われています
博多祇園山笠では7月1日から15日の午前0時まで24箇所で飾り山笠が公開されますが、神社に向いた面が表、裏側は見送りと呼んで、博多の人形師の豪華絢爛な人形で飾られています。
夜にはライトアップもされ、昼とはまた違った山車の表情を見ることが出来ます。
■追い山笠には祝い唄
博多祇園山笠の最終日は「追い山笠」と言われ、一番山笠が早朝に櫛田入りをするときには、一番山笠のみが「祝いめでた」と言われる博多の祝い唄を唄うことが出来る特権があります。
ハレの舞台で唄われる祝い唄は「博多祝い唄」「祝い目出多(めでた)」ともいわれ、歌詞は7番まであるが山笠では1番のみが唄われることが多いです。
祝い唄の終わりには「博多手一本」という手締めでその場を締めるのが慣わしでもあります。
流しかきでは、企業に感謝の気持ちを込めて祝い唄を唄い、追善では個人を偲んで唄い、追い山終了後は無事に終わったことを祈ってなどさまざまな場で唄われます。
山笠文化が根付いている博多では、普段の会合や宴会の席でもその場を締めるときには唄われます。
結婚式には欠かせないもので、年長者や親族が唄う慣わしがあるようです。
さまざまなところで唄われている博多祝い唄ですが、唄の起源は伊勢音頭だとも言われています、歌詞は残っているが節が変化しているようです。
博多どんたくでは、1番から3番までが唄われることが多いようです。
■博多祇園山笠
博多祇園山笠は高さが10数メートルの豪華絢爛な飾り山笠で山車の人形は博多人形の人形師が作ります。
7月1日から15日の期間中は飾り山車を見ることが出来ますが、10日からは重さが1トンもある山笠が町の中を勇壮に駆け回ります。
前半の静の祭りから後半の動の祭りへと移行し、15日の早朝の追い山で山笠が5キロ先の回り止めまで夜明けの博多の中を駆け抜けます。
昼の豪華絢爛の山車眺め、夜にはライトアップの山車を観た後には、博多祝い唄を聞き、町の中を疾走する山笠を早朝に観るのも博多山笠の醍醐味ではないでしょうか。
祇園山笠のルーツは、諸説ありますが、博多の町に蔓延していた疫病を封じ込めるために町人が担ぐ施餓鬼棚に乗って祈祷水を撒いたのが始まりと言われているようです。