博多のじんだ煮を食べて腸から健康になろう
他人のものが良く見えることを例えた言い方はたくさんありますが、一般的に知られているのは「となりの芝は青い」や「となりの花は赤い」などではないでしょうか。
九州の福岡県福岡市博多周辺では「となりのじんだ味噌」という言い方をします。
「じんだ」とは漢字では糂汰という書き方をしますが、ぬかみそ、ごと味噌、じんだ味噌などをさして言う言葉のようです。
■じんだ味噌
じんだ味噌とは、おもに山口県周防町辺りで作られる味噌ですが、焼いたメバルの身をほぐしてからすり鉢ですって、麦味噌、酢、塩で味を調えたものです。
温かいご飯にじんだ味噌とネギを乗せ、熱いだし汁や熱いお茶をかけたものはじんだ汁といいます。
五斗味噌をじんだという地域もあるようですが五斗味噌とは、大豆2斗、米ぬか2斗、塩1斗で作る味噌をさすようです。
■じんだ煮
博多の料理にじんだ煮という郷土料理がありますが、地元ではよく作られている庶民的な料理の一つです。
じんだ煮に使う材料はごくシンプルで、さばやいわしなどの青魚、砂糖、しょうゆ、酒、ぬか床です。
材料の魚は内臓を取り、大きい場合は3枚おろし、2枚おろし、小さければぶつ切りでいいでしょう。
材料の中の調味料を合わせ、煮立ったら魚を入れ弱火から中火くらいで煮ます。
煮汁が半分くらいになったら、ぬか床をひとつかみ(好みで調整)いれさらに10分前後煮込んだら出来上がりです。
ぬか床の塩分濃度で調味料は加減が必要ですが、それぞれの家のぬか床の味が違うので同じ味にはならないでしょう。
それが博多の「となりのじんだ味噌」という言い方になったのかもしれません。
ぬか床の入れ替えをしたり、ぬか床の量を増やさずにぬか床を足したいときなどに作ることが多いようです。
じんだ煮は材料に使うぬか床には乳酸菌は豊富ですから、人の腸内の善玉菌を増やしてくれる役割があり、青魚にはDHCが豊富です。
また、ぬか床を使用することで魚の臭みも消してくれるので、青魚が苦手と言う人にも食べやすいようです。
博多の有名料理はさまざまありますが、食材を食べつくす調理法が多いようです。
博多のモツ鍋もその一つで、福岡市は昔から畜産業が盛んでしたから大きな食肉処理場があります。
食肉処理場で出たモツを使った料理や、豚骨から出汁をとってできたのが博多ラーメンです。
他の地域では食べないのを食す文化は大きな飢饉を経験した先人の知恵でもあるでしょう。
博多で作られているじんだ煮を食べてみてはいかがでしょうか。