初七日に白い蓮花が一輪咲いた伝説ある博多の萬行寺
日本を代表する三大繁華街のひとつ、中洲はたくさんの人たちで賑やかになっています。
一方で賑やかなで明るい中洲のすぐ近くには、静かで落ち着いた寺社があることに気づく人もいると思います。
静かで清楚な雰囲気が漂う大きな山門があり、人々は吸い寄せられるようにこの山門をくぐるそうです。
人々を吸い寄せる博多の寺社とはどんなところなのでしょうか。
■遊女明月の伝説が残る萬行寺
博多区の祇園町には神社や仏閣がたくさんありますが、大きな山門が目印となっている萬行寺(まんぎょうじ)という神社があります。
地下鉄を利用して地下鉄祇園駅から約三百メートルのところに萬行寺があります。
萬行寺は本願寺八世の命で弟子が建てたと言われており、また明治時代の高層が境内に親のいない子のために孤児院を開き、博多の街の社会貢献に尽くしていたそうです。
大きな山門をくぐると立派な鬼瓦がついた本堂や、春になると白く鮮やかに咲くモクレンが見えてきます。
拝観料などはなく自由に本堂にあがることが出来、オープンなお寺となっているようです。
心を落ち着かせたいときや悩み事があるときには、ひとりで仏様と語り合うのもいいかもしえません。
またここの寺社には変わった受付となっています。
萬行寺での受付は人ではなく猫たちが出迎えてくれます。
たまにぐっすり眠りこけている時や、外出して仕事をサボることがあるようですが、ほとんどの場合受付をしてくれます。
人が近づいても逃げることも怒ることもなく触らせてくれるので、人々は受付から離れられないようです。
萬行寺にとってはこの猫たちは招き猫なのかもしれません。
萬行寺にはそのほかに「名月の墓」があることで有名であります。
薄幸な身の内で信仰心が厚かった絶世の美女明月は、博多の遊郭で遊女として暮らしていました。
しかし二十二歳の若さで亡くなった遊女明月を住職が不憫に思い、萬行寺にお墓をつくって奉ったそうです。
すると初七日に明月のお墓に一輪の美しい白い蓮花が咲いたといわれています。
白い蓮花は明月がお礼を言うために咲かせたのかもしれません。
萬行寺は春夏秋冬、いろいろな季節に行くこといいかもしれません。
春になるとモクレンのほかに春の定番、桜がきれいに咲き誇り花見をする人もいるようです。
秋にはイチョウの木が黄色く色づき、ピンカラサは朱色の実をたわわにつけ見事なコントラストが見ることが出来ます。
行楽シーズンには萬行寺のほかにも博多のお寺を見てまわるのもいいかもしれません。