博多のお祭りには欠かすことができない博多張子
小学校や中学校など学校の授業もしくは学校の行事などで張子(はりこ)を作ったことがあると思います。
張子は中身が空洞で、小さくちぎった和紙や新聞紙などの紙を何枚も張り合わせてつくるものです。
一般的に知られているのは選挙などでみることがあるダルマも張子といっていいでしょう。
張子は各地に民芸品として存在しており、博多にも「博多張子」といわれる伝統工芸が存在しています。
他とは少し違う博多張子を紹介したいと思います。
■博多のお祭りには欠かせない博多張子
張子は中国が起源といわれており、博多張子は江戸時代の中期に博多の商人が大阪に行った際、張子の作り方を学び持ち帰ってきたといわれています。
一般的な民芸品の張子とほぼ同じように作りますが、博多張子の特徴は張子の使い方にあるかもしれません。
博多にはたくさんのお祭りがありますが、そのお祭りで博多張子は使われています。
正月の初めには博多の十日恵比寿神社で「十日恵比寿」というお祭りが開かれます。
十日恵比寿では「今年商売がうまくいきますように」と商売繁盛を願い「福笹」といわれる縁起物が売られています。
笹に博多張子で作った鯛などが取り付けられており、博多で商売をやる人にとってはなくてはならないものといえるでしょう。
博多には「博多にわか」といわれる芸能がありますが、その際に博多張子の職人が「ボテカヅラ」と「にわか面」を作成します。
博多どんたくでにわか面(眉毛が下がった愉快なお面)をみたことがあると思います。
博多張子はお祭りがたくさんある博多の街には欠かせないものといっていいでしょう。
そのほか端午の節句で飾る博多張子の虎、大晦日の姫ダルマなどお祝い事でも博多張子は使われており、博多市民に長年親しまれている身近な存在といっていいでしょう。
博多張子の起き上がりこぼしは博多市民には長く愛されてきている伝統工芸品であります。
無病息災や家内安全などの縁起物となっており、七転び八起きの意味も持っているため大学受験の際にも必要になってくるかもしれません。
また家族が増えるようにと願いをこめて、家族の人数よりひとつ多く買うことが良いとされています。
博多張子は進化も遂げてきて、近年では創作張子と呼ばれるものも増えてきており、干支の博多張子や虎のほかふくろうやかえるなどの動物も作られているようです。
伝統工芸博多張子を今でも長く愛され続けているのは、博多市民のお祭り好きと創作意識の高さといえるかもしれません。