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博多区上呉服町にある叶院でみられる夏の風物詩

博多には古くから続いている「千灯明」といわれる伝統行事があるのをご存知でしょうか。
千灯明は博多にある神社や仏閣を利用し油皿に油を入れて火を灯すことを行っています。
近年は油ではなくろうそくの灯りとなっており、「博多灯明ウォッチング」として博多の街全体をつかい一大イベントとなっています。
そのほか昔ながらのやり方で千灯明を行っているところもあり、そこは博多区の上呉服町にある寺院のようです。

■油皿で揺らぐ幻想的な灯明の灯り
現在でも昔ながらのやり方で千灯明が行われている、博多区上呉服町にある寺院叶院という寺院があります。
叶院は通称普賢堂と呼ばれており、目の前の細い通り道は普賢堂通りといわれています。
普賢堂通りは博多の街並みの中で最も古い道といわれているようです。
また昔は芸能横丁と呼ばれるほどたくさんの芸能関係者が暮らしていたといわれています。
芸能界に興味がある人は叶院の近くで暮らしてみるのもいいかもしれません。
毎年七月には普賢堂千灯明が行われており、およそ二百七十年続いている歴史ある行事であります。
普賢堂の灯明の始まりは雨乞いの祈祷をし、亡くなった方を偲んだことからといわれています。
普賢堂筋には千灯明の幻想的な明かりが街に広がり、その風景は夏の風物詩となっています。
灯明の灯された街中を叶院の住職が開運や町内安全、無病息災などを願いほら貝を鳴らして祈祷して歩くそうです。
祈祷している住職の後ろを大きなうちわを持った子供たちが風を送りながらついてまわります。
「千灯明、千灯明、きやして灯すが千灯明」と昔は子供たちが歌いながら灯明の火を灯していたようです。
今でもこの歌を歌っている子供たちがいるようで昔から続くものを新しい世代にも引き継がれているようです。

■叶院普賢堂へのアクセス
叶院普賢堂へのアクセス方法は飛行機で博多に訪れ方ですと、地下鉄を使うのがいいかもしれません。
電車を利用して地下鉄呉服町駅の五番出口から歩いて約十分のところにあります。
また博多駅前にはバスターミナルがありますので、路線バスを利用して訪れることも出来ます。
路線バスでは呉服町もしくは蓮池の停留所をおりて、徒歩でおよそ十分の道のりとなっています。
駅や停留所から降りて街の雰囲気を味わいながらゆっくり歩いてみるのもいいかもしれません。

七月の夏は叶院普賢堂の千灯明を参加し、十月の秋になったら博多灯明ウォッチングでそれぞれの千灯明を楽しむのがいいかもしれません。